基本の道具

ハンドミキサー

kouglof

お菓子作りには「泡立てる」という作業がひんぱんに出てきます。

お菓子作りを始めた頃を振り返ってみると、「白っぽくなるまで泡立てる」とか、「ツノが立つまで泡立てる」とか、「ふんわりするまで泡立てる」とか、泡立て方にもいろいろな表現があり、違いがよくわかりませんでした。

ある時、母にゆずってもらったハンドミキサーを使って泡立ててみたところ、驚くほど簡単に、本の言葉通りの泡が立って感動しました。

白っぽくなるってこういうことだったのか、ツノが立つのってこういう状態なんだ、ということが理解できました。

そして、お菓子の本で表現される「泡」というものは、手で作り上げるのは難しいんだな、ということもわかりました。

泡立て器でぐるぐる混ぜるだけで作れるお菓子もたくさんありますが、ハンドミキサーがあると泡の立つ様子が明確になってお菓子作りの幅がすごく広がります。

これから購入を考えている方の参考にしていただけたら嬉しいです。

ハンドミキサーを選ぶときのポイント

メーカーを問わず、泡立て器からハンドミキサーに切り替えるだけで、泡立つ力は格段に変わります。

パワーや機能で価格に差がありますが、手頃な価格のもので試されるいいと思います。

チェックポイントを参考に選んでみてください。

パワー

泡立てのパワーが強いものなら力が要らず、短時間で泡立ちます。

切り替えのあるもの

3段階以上の速度の切り替えができるものがおすすめです。

高速で素早く泡立てる他、低速できめ細かく泡立てることもできます。

ワイヤーがふんわりしたもの

ワイヤー部分が細いものよりもふっくらしたものの方が泡立ちがよいです。

ワイヤーの数

ワイヤーの数は各メーカーともそれほど差がないと思います。4本くらいだと生地を剥がし取りやすいです。

コードの太さと長さ

使う場所に合わせて短か過ぎないものを選びましょう。コードが太い方がねじれにくいです。

作業をする場所や時間を考慮して購入するのがおすすめです。静音設計タイプもあります。

重さ、握りやすさ

実際に持ってみて、自分の力や手の大きさに合ったものを選ぶとよいでしょう。

グリップがラバー製のものは握りやすく、滑りにくいのでおすすめです。

私の使っているハンドミキサー

4種類のハンドミキサーを使っています。それぞれにメリット、デメリットとは言えないまでも他より劣る部分がありましたので、ご紹介します。

クイジナートサイレントパワー ハンドミキサー HM-PRO6J

Cuisinart サイレント パワー ハンドミキサーHM-PRO6J

私がメインで使っているハンドミキサーです。

とにかく音が静かで、使用時のストレスが激減しました。

メリット
  • パワーが強い
  • 静音設計で音が静か
  • ビーター(泡立て部分)が長く、ボウルの底までしっかり届くので、均一に素早く泡立てられる
  • 本体後ろが平らになっているため、作業途中でも本体を安定して置ける
  • ハンドルがラバーグリップになって、握りやすく、すべりにくい
  • 軽い(本体のみの重量930g)
  • コードが太く、ねじれない
デメリット
  • バルーンウィスクが使えない
  • コードが短い(スマートパワーよりも25センチ短い)

最近、Amazon限定でサイレントパワーハンドミキサー専用のバルーンウィスクがあることを知りました。

Cuisinart Amazon 限定 HM-PRO6J用 シェフズウィスク シルバー

1本三千円以上するので迷っていますが、購入を検討中です。

シェフズウィスクを購入、使用してみました

どうしても使ってみたくて記事を書いた後、購入しました。
まずは動画をご覧ください。

使ってみた感想
  • スマートパワーハンドミキサーに付属のバルーンウィスクとは全く異なる製品だった
  • ワイヤーが細く、本数も少なめ 収納に気をつけないと曲がりそう
  • 膨らみが大きくて弾力がある
  • ボウルの底にフィットして混ぜやすい
  • 生クリームやメレンゲなど、問題なく泡立てることができた
  • 回転力が強く、支えていないとボウルが飛んでいきそうになる
  • カシャカシャ音が気になる

クイジナートスマートパワーハンドミキサー

クイジナート スマート パワー ハンドミキサー ホワイト HM-050SJ

うちの初代クイジナートハンドミキサーです。

アタッチメントはビーター(2本組)とバルーンウィスク(泡立て器と同じ構造のワイヤー)、二種類ついています。

メリット
  • パワーが強い
  • ビーターとバルーンウィスク、二種類のアタッチメントが使える
  • コードが長めで場所を選ばず使える
デメリット
  • 音が大きい
  • 重い(本体のみの重量1010g)
  • 作業途中では本体を置きにくく、倒れやすい
  • コードが細く、ねじれる

スマートパワー3スピードハンドミキサー HM030WJ 動画あり

クイジナート スマートパワー3スピードハンドミキサー ホワイト HM030WJ

クイジナートで一番新しく、一番手頃な価格のハンドミキサーです。

他の機種の良いところと必要な機能を吟味して取り入れられた機種だな、と思いました。

大きな違いは、他の機種は速度が5〜6段階になっているところを3段階にしているところです。

高速ではしっかりハイパワーで泡立てることができ、低速は超低速でボウルの中身が飛び散ることもありません。

メリット
  • 3段切り替えでも十分なパワーで泡立てやすい
  • 低速(速度1)は穏やかなパワーで生クリームなどが飛び散らない
  • コンパクトで持ちやすい形状
  • ビーターが他の機種よりも長く、ボウルの中をむらなく混ぜることができ、容量が多い場合にも対応できる
  • 静音設計で、サイレントパワーには劣るが、スマートパワーよりはかなり静か
  • クイジナートの他の機種に比べて値段が手頃
デメリット
  • バルーンウィスクが使えない

スマートパワー3スピードハンドミキサーの使用動画

他の機種と比較しながら、注目ポイントを紹介しています。

パナソニックハンドミキサー MK-H4-W

パナソニック ハンドミキサー MK-H4-W

ここまでクイジナートの機種を紹介してきましたが、クイジナートを購入する以前から使っていたのがパナソニックのハンドミキサーです。パワーはクイジナートに劣りますが、ワイヤーの形が気に入っていて今でも使っています。

メリット
  • コンパクトな形状で軽くて持ちやすい
  • ワイヤー部分の膨らみが大きく、共立てスポンジ生地の卵の泡立てに最適。
  • クイジナートスマートパワーハンドミキサーに比べると音が静か
デメリット
  • クイジナートに比べるとパワーが物足りない

ハンドミキサーのおすすめランキング

ランキング1位
Cuisinart サイレント パワー ハンドミキサーHM-PRO6J

静音では右に出るものなし!

一度使ったら手放せないハンドミキサーです。

とにかく音が静かで他のハンドミキサーとは別格の静音設計です。Amazon限定でサイレントパワー専用のバルーンウィスクも発売になり、価格はさておき、機能性ではこれがダントツでおすすめです。

ランキング2位
クイジナート スマート パワー ハンドミキサー HM-050SJ

クイジナートといえばこれ

クイジナートのハンドミキサーといえばこれ、という人気商品です。

ハイパワーで素早く泡立ちます。ビーターとバルーンウィスクがセットになっているのはこの製品と、ニーダーも付いているスマートパワープラスだけです。お菓子作りに必要な機能すべてが搭載されている機種です。音は大きいですが、最高速度(5)以外は許せる範囲です(笑)

ランキング3位
クイジナート スマートパワー3スピードハンドミキサー HM030WJ 

必要な機能が詰まったコスパの高いハンドミキサー

速度の切り替えは3段階あれば十分だと個人的には思います。コンパクトな形状で持ちやすく、高速ではちゃんとハイパワーなのに、超低速の穏やかなパワーも兼ね備えています。お菓子作り初心者の方にも使いやすいハンドミキサーです。

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吉川文子
吉川文子
菓子研究家
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