専用道具

すりおろし器

kouglof

大根おろしや生姜、にんにくのすりおろしなど、料理に使われるイメージが強い調理器具ですが、お菓子作りにもよく使われます。

すりおろす目の細かさで食感や味わいが変わってきますので、その使い分け方もご紹介します。

こんなときに使います

レモンの皮やオレンジの皮をすりおろす

お菓子作りには柑橘類の皮をすりおろすシーンがとても多いです。

レモンケーキをはじめ、レモンクリーム、レモンカード、オレンジケーキ、フルーツケーキ、クッキーなどなど、柑橘の香りを楽しむお菓子がたくさんあります。

柑橘の皮をすりおろすには、目の細かいおろし器がおすすめです。

生姜をすりおろす

生姜もまたお菓子作りによく使われる材料ですね。

ジンジャークッキーやジンジャーブレッドをはじめ、体を温める食材としても注目されていますので、生姜を使ったお菓子は人気がうなぎのぼりです。

繊細な口当たりを楽しむお菓子には、繊維を断ち切る目の細かいすりおろし器を。

生姜汁にして加えるときなど皮ごとすりおろすなら、目の粗いものがおすすめです。

りんごやにんじんをすりおろす

人参を使ったお菓子も人気がありますね。

キャロットケーキのように、すりおろした人参をたっぷり加えるお菓子には、すりおろし器が欠かせません。

キャロットケーキにりんごのすりおろしを加えると、これがまたおいしいんです!

焼き菓子の場合は目の粗いすりおろし器で手早く、ゼリーやムースには目の細かいものですりおろしています。

ナツメグをすりおろす

パウダー状になったものが一般的のナツメグは、ホールをすりおろして使うと格別の風味が楽しめます。

ナツメグ専用のおろし器も売られていますが、

マイクロプレインを使ってもすりおろせます。

ハンバーグやホワイトソースにひとすりしてみてはいかがでしょう。

すりおろし器を選ぶときのポイント

次のようなポイントで選んでいます。

  • 力をいれなくてもすりおろしやすい
  • 安定感がある
  • 柄がしっかりしていてにぎりやすく、すべらない
  • 目の大きさ(その時々によって使い分け)

私が使っているすりおろし器

マイクロプレイン

Microplane プレミアムシリーズ ゼスターグレーター MP-0611

すりおろし器といえば、マイクロプレインのグレーター、というくらいメジャーな製品です。

アメリカの木工ヤスリメーカーが開発した製品で、切れ味のよさは抜群です。

初めてこのスティック状のフォルムを目にした時は、これがおろし金?

と衝撃を受けたのを覚えています。

洗練されたデザインで、使うたびに料理へのモチベーションも上げてくれます。

レモンやオレンジの皮をすりおろすのに特におすすめです。

特徴
  • 切れ味がよい
  • 目詰まりしにくい
  • 水洗いできれいに食材が取れて衛生的
  • スリムなデザインで省スペース収納できる
  • 持ち手がしっかりしていて握りやすく、触れ心地のよい材質で滑らない
  • 細目の刃で生姜も繊維ごと細かくすりおろせる
  • 刃の上を軽く滑らすだけで、余計な力をかけることなくすりおろせる

パール金属(PEARL METAL) おろし器

パール金属 ベジクラ しょうが にんにく 薬味 おろし器

マイクロプレインと並行して使っているのがパール金属のおろし器です。

手早くおろせるよう、すりおろす面積が広いものがほしい、と思って購入しました。

見た目の洗練度はマイクロプレインに劣りますが(笑)、特殊なエッチング加工が施されたステンレス製の刃が繊維を断ち切るため、きめの細かさと軽い力でおろせる点では全く劣っていないと思います。

すりおろしたときの、シャッ、シャッという小気味良い音とすり心地が気に入っています。

レモンやオレンジの皮、人参やりんごをすりおろすのによく使っています。

一つデメリットは、持ち手がやや弱いかな、という点です。

握って使っているうちに消耗するせいか、2年ほどで折れてしまいました。

今使っているのは2本目になります。

リピートしているとうことは、それだけ使い勝手がいい証拠かな、とも言えます。

貝印 KAI チタン 大根おろし 器 Kai House Select 日本製

貝印 KAI チタン 大根おろし 器

大根おろしなど、一般的な目の荒いおろし金です。

目の細かさを求めない場合にはこちらを使っています。

選んだポイントとして、すりおろし器の中でも、チタン製であるところが気に入りました。

チタンはサビや塩分、酸、アルカリに強く、チタン製の刃は、フードプロセッサーにも使われるように、丈夫で切れ味がよいのです。

特によく使うのは、生姜をすりおろすとき。

マイクロプレインやパール金属のものですりおろすと、細かすぎて、おろす面の裏側にこびりついてしまうのです。

ヘラで落とそうとすると、今度は逆戻りしてしまって、かえって面倒なことに。

その点こちらは目が細かすぎないので素早く下ろせますし、お菓子作りには生姜の汁を加えることが多いため、目の粗さや繊維が残るか残らないかはそれほど問題にはなりません。

貝印には他にもおろし器がいくつかありますが、結局これに戻ってきてしまいます。

安心の日本製です。

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吉川文子
吉川文子
菓子研究家
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