クッキング温度計 お菓子作りの見極めにくいポイントがだれにでもわかる
ただでさえ面倒そうなお菓子作りに温度計を使うなんてとんでもない!
そう思った方もいらっしゃるかもしれません。
ところが、この温度を測る、という作業をするだけで、成功に導かれることがあるのです。
頻繁に使う道具ではありませんが、一つ持っていると便利です。
お菓子作り以外にも、揚げ油の温度を確認したりする時にも重宝です。
お菓子作りで温度計はどんな時に使う?
温度を測るといっても、実際にどんな場面で使うの?
見極めが難しい、とされるお菓子作りのこんな場面で役立ちます。
スポンジ生地をつくるとき
私の場合、お菓子作りで温度計を取り出すことが多いのは、共立てのスポンジ生地を作る時です。
きめ細かくてふんわりとしたスポンジを作るには、卵液の温度が大切です。
高すぎず、低すぎず、37℃の人肌を目指します。
このとき、温度計があると正確に測れるので、とてもよいスポンジ生地に仕上がります。
イタリアンメレンゲを作るとき
イタリアンメレンゲとは、卵白に煮詰めたシロップを加えて泡立てるメレンゲのことです。
このとき、煮詰めるシロップの温度115〜117℃になるのを正確に測ることで、きめの細かい艶やかなメレンゲができます。
ババロアやアイスクリームのソースをつくるとき
ババロアやアイスクリームをつくるとき、アングレーズソースと呼ばれるカスタード味のソースを作ります。
卵黄と砂糖に牛乳を加えた液体を80℃になるまで煮詰めるのですが、温度計で正確に測ることで、滑らかでしっかりと火の通ったおいしいソースに仕上がります。
チョコレートを使ったテンパリング
温度計が必須なのが、チョコレートを使ったテンパリングです。
トリュフやボンボンショコラなどをコーティングするためのチョコレートをつやよく、なめらかに仕上げるのに欠かせない作業です。
チョコレートを溶かして45〜55℃(チョコレートの種類によって変わる)まで温度を上げてから、25〜28℃まで下げ、最終的に28〜31℃に調整します。
正確に行わないと、チョコレートの表面に白いマーブル模様(ブルーミングといいます)ができたり、滑らかさが失われてしまいます。
レシピのあいまいな表現を温度計で確認する
レシピの中には人肌に冷ます、粗熱が取れるまで、などぼんやりとした表現がよく出てきます。
こういった表示にもやもやしたら、温度計で実際に測ってみましょう。
- 人肌→35~40℃
- 粗熱が取れるまで→手でさわれる40度くらいに冷めるまで
選ぶときのポイント
正確さ
温度計で一番大切なのが温度の正確性です。
信頼のおけるメーカーを選びましょう。
私が使ったことのある温度計のメーカーです。
タニタ
計量機器で有名なタニタ。
温度計も正確で、キッチンで使い勝手のよいものが多いです。
カスタム
1988年創業のハンディタイプの現場測定器を中心とする電子計測器メーカーで、食品・厨房用の計測器にも定評があります。
デジタル式
デジタル式をおすすめします。
ガラス製のアナログタイプは表面温度ではなく、液体などの中の温度を正確に測れるので私も以前はよく使っていました。
ただ、計測に時間がかかるのと、軽い衝撃でも割れやすさが扱いにくかったので今は使っていません。
目盛りの見やすさ
瞬時に確認できるよう、大きく表示されていて見やすいものを選びましょう。
計測範囲
料理に使う範囲で考えると、-20~250℃くらいまであると便利です。
計測単位
お菓子作りでは0.1℃単位で測れるものがいいでしょう。
防水性
水回りで使うことが多く、液体の材料を測ったりする上で、防水性のあるものを選びましょう。
防水仕様と防滴使用の違いについて
- 防水とは外から水が入り込まない加工がされていること
- 防滴とは水滴が入るのを防ぐこと。
防滴よりも防水の方が水に対する防御性能が高くなりますので、防滴性だけよりも、防水性が備わっているものがおすすめです。
私が使っている温度計
カスタム 赤外線放射温度計 CT-2000D

ここ数年は温度を測るときにはすべてこちらを使っています。
私の使っているのは一つ前の型で、現在は赤外線放射温度計 CT-2000DSになっています。
測定温度範囲が広がり、バックライト機能も追加されたそうです。
メリット
- とにかく手軽に使える
- 接触させなくていいので衛生的
- 洗わなくて良い
- レーザーマーカー機能で狙った場所を正確に測れる
- -30~550℃の幅広い計測範囲
- 握って測るガンタイプで持ちやすい
レーザーマーカー機能とは?
測る場所をピンポイントで表示できる機能です
動画をご参照ください、
デメリット
- 表面温度を拾ってしまうので、内部を測る際には混ぜながら測ることが必要
- 価格が高い 7000〜10,000円くらい
使用上の注意点 工業用温度計のため体温は測れません
タニタ TT-508N WH スティック温度計
タニタ 温度計 料理 防水 50~250度 ホワイト TT-508N WH スティック温度計
人気の高いタニタのスティック式の温度計です。
メリット
- 手軽に使える
- スティックを差し入れた場所をピンポイントで測れる
- コンパクトな形状で持ち運びや出し入れが楽
- 計測部のカバー付きで安全に収納できる
使用上の注意点 ボウルや鍋の底に接触させない
スティックタイプの温度計の場合、生地中の温度を測る際、鍋やボウルの底にくっつけてしまうと、生地ではなく、鍋やボウルの温度を計測してしまいます。
オーブン庫内の温度を測ってみよう
オーブンの庫内を測る専用温度計
目的がちょっと異なりますが、ご紹介しておきます。
オーブンをちゃんと予熱しておいたのに、うまく焼けていない
そんな経験がおありの方にお勧めなのが、オーブン庫内の温度を測る専用の温度計です。
庫内に設置するだけで、温度がどれくらいまで上がっているか確認できます。
設定温度よりも意外に低いことが多くて驚くことも。
気になる方は一度測ってみるのをおすすめします。
クッキング温度計おすすめランキング

丸洗いできて安心
-50℃~+250℃まで測定が可能で、高い防水性をそなえており、丸洗いできます。材料に浸すことで、内部の温度を正確に測ることができます。CR2032コイン形リチウム電池を使用しています。
正確、衛生的、高い利便性
手に持ってボタンを押すだけでパッと温度が測れるのは赤外線温度計ならでは。測定範囲-50~+580度と幅広く、直接触れずに測れるので衛生的。レーザーマーカーで測りたい部分をぴたりと決めることができます。