丸型
お菓子作りといえば、真っ先の思い浮かぶのがショートケーキ。
ショートケーキに使うスポンジケーキを作るときに必要なのが丸型です。
スポンジの他にもバターケーキやチーズケーキ、プリンなど、いろいろなお菓子にも使えるので、一つもっておくと便利ですね。
サイズの違いや底が取れるものと取れないもの、材質が異なるものなど、いくつか種類があります。
サイズ
一般的に売られているのは次の3つのサイズです。
- 直径15センチ
- 直径18センチ
- 直径21センチ
1台で何人分になる?
食べる人数によって、必要な型のサイズも変わってきます。
次を目安に選んでみてください。
- 直径15センチ 5〜6人
- 直径18センチ 6〜8人
- 直径21センチ 8〜12人分
これはあくまでも目安で、ケーキのボリューム感や、ティータイムに食べるのか食事の後に食べるのかによっても変わってくると思います。
例えば、生クリームのショートケーキなのか、バタークリームのケーキなのかによって、食べたい大きさも変わってきますし、ケーキが目的のティータイムなのか、お腹いっぱい食べた後のデザートなのかでも切り分けるサイズは変わってくると思います。
家庭用丸型のおすすめサイズ
昔はレシピ本で紹介されているスポンジケーキは直径18センチが一般的でした。
最近は直径15センチが主流になっています。
私が書籍で紹介しているレシピもすべて直径15センチを使っています。
クリスマスケーキなどをみてもそうですが、家族の人数が減ってきていることに加え、少人数でケーキを楽しむ機会が増えてきているのが理由かもしれません。
型のサイズ別スポンジケーキの分量の出し方
丸型でショートケーキのスポンジを焼く場合、それぞれの型に必要な卵の数です。
- 直径15センチ Mサイズ2個
- 直径18センチ Mサイズ3個
- 直径21センチ Mサイズ4個
レシピと異なるサイズの型でスポンジケーキを作る場合、卵の個数と同じ割合で他の材料の分量を算出できます。
例えば、直径15センチのレシピを直径18センチにしたい場合は他の材料もすべて1.5倍、直径21センチにしたい場合は1.33倍にすればOKです。
号数表示
ところで、ケーキ屋さんで売られている丸型のケーキには、5号とか号数で表示されていることがありますよね。
これは昔使われていた尺貫法の単位で、1号は3センチになります。
- 5号は直径15センチ
- 6号は直径18センチ
- 7号は直径21センチ
に相当します。
底取れと共底(底が取れない)
丸型には底の取れるものと取れないもの、2種類あります。
底取れが向いているもの
- ガトー・ショコラ
- スフレチーズケーキ
- 表面に具材をのせたケーキ
取り出す時にひっくり返せないお菓子には底取れの型を使います。
ガトー・ショコラは形が崩れてしまいます。また、スフレチーズケーキのようにふわふわのケーキもひっくり返せません。具材の乗っているものも同様です。
共底が向いているもの
- スポンジケーキ
- プリン
- アップサイドダウン
スポンジケーキは焼き上がった直後、ひっくり返す必要があるため、共底がおすすめです。
また、プリンなど、液体を流して焼く場合、底が取れると漏れ出してしまいます。
上下をひっくり返すアップサイドダウンも共底が向いています。
底取れ型で液状の生地を入れて焼く場合、湯煎焼きする場合の注意点
型の底と周り全体をアルミホイルでぴっちりと覆って液漏れやお湯の侵入を防ぎます。

このとき、次のような点に気をつけるといいでしょう。
- 型の高さの途中ではなく、上までしっかり覆う
- アルミホイルを密着させて隙間をなくす
ただ、完全に漏れたりお湯が入ってくるのを防ぐことはできないので、共底の型を使うか、湯煎するお菓子なら焼き上がったらすぐにお湯から取り出すようにしましょう。
型の材質
ブリキとステンレスがあります。それぞれの特徴をあげてみました。
ブリキ | ステンレス | |
---|---|---|
用途 | スポンジケーキやガトーショコラなど、焼くケーキにおすすめ | スポンジなど焼くお菓子にもプリンや湯煎焼きするお菓子にも向く |
メリット | - 熱伝導がよい - 手頃な価格 | - 焼き菓子にも冷やすお菓子にも使えて用途が広い - 錆びに強い - 衛生的 |
デメリット | 錆びやすい | - 熱伝導はブリキに劣る - 価格が高い ブリキの約2倍 |
不向きなお菓子 | プリンやチーズケーキなどの湯煎焼きするもの、冷めるまで型の中で保存しなくてはならないものは、錆びが移りやすいので不向き | なし |
丸型の下準備の仕方
型の下準備には2つの方法があります。
- 型に油脂(バターやショートニングなど)を塗って小麦粉を振り、余分な粉を落とす
- オーブンシートや敷紙を敷く
どちらでも構いませんが、①の方法ですと、ケーキのサイドが乾燥して固くなりやすいため、スポンジケーキなどは②の方法がおすすめです。
- オーブンシートを型の高さ、周囲に合わせて帯状に切る
- 型の内側サイドに①を引き入れる
- 底の大きさに切ったオーブンシートを敷き込む。
帯状のオーブンシートは何も塗らずに入れるだけでもよいですが、バターや生地をちょんちょんと所々に塗っておくと動きにくいです。
丸型専用の敷紙
丸型には専用の敷き込み用の紙が売られています。
こちらはサイド用と底用がセットになったタイプです。
タイガークラウン 敷紙デコ型 小 15cm 30ピース
タイガークラウン 敷紙デコ型 小 18cm 30ピース
オーブンシートを帯状に切ったり丸く切り抜く手間が省けて便利。
薄いので、サイド、底様それぞれ2枚重ねて敷くと剥がしやすいです(動画)。
私の使っている丸型
丸型もいろいろ持っていました。
熱伝導重視という理由でブリキ製が多いです。
プリンはガラスや陶器の型を使うことが多いので、丸型ではあまり作りません。
最もよく使うのは直径15センチの丸型です。
ブリキの共底もステンレスの底取れも同じくらいよく使っていますね。